2026.04.30
【母の日の由来と歴史】発祥はアメリカ?日本への伝来やカーネーションの意味を解説
「母の日の由来って何だろう?」
「カーネーションを贈るのが定番になった理由は?」
母の日の発祥は20世紀初頭のアメリカで、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼したことが起源となっています。
日本へは大正時代に伝わり、戦後にアメリカに倣って5月の第2日曜日へと定着した歴史があるのです。
今回は、「母の日の歴史的な背景と日本への伝来」や「カーネーションに込められた意味と色別の花言葉」、「世界各国のユニークな母の日事情」などについて詳しく解説していきます。
これから母の日のプレゼントを準備する方は、ぜひ参考にしてください。
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そもそも「母の日」はいつから?誕生のきっかけと歴史的背景
世界各地でお祝いされている母の日のルーツは、実は20世紀初頭のアメリカにあります。
一人の女性が、亡き母への深い愛情を形にしようと行動を起こしたことが、世界中に広がる記念日のはじまりとなりました。
まずは、母の日が誕生した歴史的な背景と、意外と知られていないルーツについて見ていきましょう。
母の日の発祥はアメリカ。アンナ・ジャービスの思いが起源
母の日の起源は、アメリカに住んでいたアンナ・ジャービスという女性の活動にあります。
亡き母を追悼する一人の娘の思いが、世界中で愛される記念日へとつながりました。
1905年、アメリカのウェストバージニア州に住むアンナは、敬愛する母アン・ジャービスを亡くしました。
「お母さんが生きているうちに感謝を伝えるべきだ」という強い思いから、彼女は1908年5月10日にウェストバージニア州グラフトンの教会で追悼会を開きます。
そこでアンナは、母が好きだった白いカーネーションを祭壇に飾り、参列者に手渡しました。
この行動が多くの人々の共感を呼び、母親に感謝を伝える日を作る運動へと発展していきます。
そして1914年、当時のウィルソン大統領によって5月の第2日曜日が正式に「母の日」として制定されました。
一人の娘が抱いた母を想う気持ちが、アメリカ全土を動かす大きな文化を生み出したのです。
母の日のルーツは平和運動にある
母の日の本来のルーツは、女性たちによる平和運動にあったといわれています。
単なる感謝の日ではなく、社会のために尽くす母親たちを讃える意味が込められていたのです。
アンナの母であるアン・ジャービスは、19世紀のアメリカで「Mothers’ Day Work Club(母の日仕事クラブ)」を結成し、貧しい人々への募金活動や食品検査、公衆衛生の改善などに尽力していました。
南北戦争の最中には敵味方の区別なく負傷兵を看護し、「Mother’s Friendship Day(母の友情の日)」というイベントを企画して、双方の兵士や地域住民が和解する機会を作るなど、平和を願って献身的に活動した女性です。
アンナはそんな母の遺志を受け継ぎ、社会に貢献するすべての母親を讃える日を制定しようと尽力しました。
日本の「母の日」はいつから?大正時代から普及するまでの歴史
日本でお馴染みの母の日ですが、現在のように5月の第2日曜日に定着するまでには、長い歴史があります。
教会行事として静かに始まり、お菓子メーカーの大規模なキャンペーンを経て、戦後にようやく全国的なイベントとして根づきました。
ここでは、日本における母の日の歴史を時系列でひもといていきます。
日本の母の日は大正時代の教会行事が発祥
日本における母の日の発祥は、明治時代末期から大正時代にかけて行われた教会の行事にさかのぼります。
キリスト教を通じてアメリカの文化が伝わり、信者たちの間で少しずつ広まっていきました。
1915年(大正4年)には、青山学院などのキリスト教関係者を中心に、教会や日曜学校で母の日の集いが開かれるようになります。
その後、1931年(昭和6年)には大日本連合婦人会が結成されたのを機に、同会が当時の香淳皇后の誕生日である3月6日を「母の日」と制定しました。
しかし、この日付は一般には広く浸透せず、母の日は限られた団体のイベントにとどまっていたのです。
つまり日本の母の日は、当初は5月ではなく3月に行われていた時期があり、現在の習慣とは少し異なる歴史をたどっていました。
教会から始まった小さな行事が、長い年月をかけて私たちの暮らしに溶け込む文化へと変化していったのです。
母の日を全国に広めたのは森永製菓のキャンペーン
日本で母の日が全国的に定着したきっかけは、お菓子メーカーである森永製菓の大規模なキャンペーンでした。
商業的な大イベントを通じて、それまでマイナーだった母の日が一気に国民の間へ普及したのです。
1936年(昭和11年)、森永製菓は「森永母を讃へる会」を設立し、関係団体に呼びかけて全国規模での母の日普及活動を始めました。
翌1937年には、第1回「森永母の日大会」を東京の豊島園で開催し、なんと約20万人ものお母さんが無料で招待されたといいます。
招待券にはお菓子の引換券や福引券もついており、当日は新聞や雑誌で大々的に取り上げられ、母の日運動は一気に全国へ広がりました。
戦時中に中断されたものの、戦後の1947年(昭和22年)にはアメリカに倣って5月の第2日曜日が正式な母の日として制定され、現在に至ります。
一民間企業の取り組みが、日本の文化を作り上げた興味深い事例といえるでしょう。
なぜカーネーションを贈るの?花に込められた意味と由来
母の日の定番ギフトといえば、やはりカーネーションを思い浮かべる方が多いはずです。
しかし、なぜ数ある花の中からカーネーションが選ばれるようになったのか、その理由まで知っている方は少ないかもしれません。
ここでは、カーネーションが母の日のシンボルになった由来と、色に込められた意味について解説します。
カーネーションの原点は「白」。亡き母への追悼が始まり
母の日にカーネーションが贈られるようになった原点は、アンナ・ジャービスが亡き母に捧げた「白いカーネーション」にあります。
母を追悼する花が、やがて母性愛そのものを象徴するシンボルへと変化していきました。
1908年の追悼式で、アンナは母アンが生前に好んでいた白いカーネーションを祭壇に飾り、参列者にも手渡しました。
カーネーションには、十字架にかけられたキリストを見送った聖母マリアの涙から生まれたという言い伝えがあり、古くから「母性愛」の象徴とされてきた花です。
アン・ジャービスが敬虔なクリスチャンであったこともあり、この花が選ばれた背景には深い宗教的な意味も込められています。
当初は「母が健在の人は赤、亡くなった人は白」と区別して胸に飾る習慣でしたが、追悼から始まったため白いカーネーションがまず母の日のシンボルとして広まったのです。
カーネーションの花びらが散らずに形を保つ姿も、尽きることのない母の愛情を象徴しているといわれています。
日本では「赤」が定番。母の健在を祝う文化が根づいた
現在の日本では、母の日に贈るカーネーションといえば「赤」が定番となっています。
これは、母の健在を祝う色として赤が広く受け入れられた結果です。
当初は「母が健在なら赤、亡くなっていたら白」という色分けの習慣がありましたが、この区別によって悲しい思いをする子どももいるという声が上がりました。
その後、誰もが感謝を伝えやすいよう赤いカーネーションが定番として定着していきます。
赤いカーネーションの花言葉は「母への愛」「愛を信じる」「熱烈な愛」と、母の日にぴったりのメッセージばかりです。
近年では赤に加えて、感謝の気持ちを表すピンクや、上品な紫、明るいオレンジなど、お母さんのイメージに合わせて色を選ぶスタイルも人気を集めています。
アジサイやバラといった他の花と組み合わせた花束も増え、贈り物の選択肢は年々広がっているのが現状です。
色やスタイルは変化しつつも、感謝の気持ちを花に託す文化はしっかり根づいています。
カーネーションの色別花言葉一覧
カーネーションは色によって花言葉が大きく異なるため、贈る前にチェックしておくと安心です。
色ごとの意味を知ったうえで選べば、お母さんへの想いをより的確に伝えられます。
代表的な色と花言葉を以下の表にまとめましたので、ギフト選びの参考にしてください。
色 花言葉 赤 母への愛、愛を信じる、熱烈な愛 ピンク 感謝、温かい心、気品、美しい仕草 オレンジ 純粋な愛、清らかな慕情、あなたを愛します 紫 誇り、気品 青 永遠の幸福 白 尊敬、純潔の愛、亡き母を偲ぶ 黄 嫉妬、軽蔑、友情 白や黄色は単独で贈ると誤解されやすいため、健在のお母さんには赤やピンクを中心に選ぶと失敗が少なくなります。
色の意味を踏まえて、お母さんにぴったりの一輪を選びましょう。
【豆知識】「父の日」の由来は?母の日との関係性や歴史の違いを解説
実は父の日も、母の日が誕生したことをきっかけに生まれた記念日です。
「母の日があるなら父の日もあるべき」という一人の女性の願いが、新たな文化を生み出しました。
1909年、アメリカ・ワシントン州に住むソノラ・スマート・ドッド(ドッド夫人)は、母の日の説教を聞いて「父にも感謝を伝える日が必要だ」と考えます。
父が男手一つで6人の子どもを育て上げたことから、彼女は父への深い尊敬の念を抱いていたのです。
ドッド夫人の嘆願により、1910年6月19日に世界で最初の父の日のお祝いが行われました。
その後、1972年にようやくアメリカの正式な祝日として制定され、母の日に遅れること約60年の道のりでした。
日本では1980年代に日本ファーザーズ・デイ委員会の活動を通じて広く定着し、現在は毎年6月の第3日曜日にお祝いされています。
母の日のシンボルがカーネーションなのに対し、父の日はバラが定番で、日本では黄色いリボンキャンペーンの影響から黄色いバラが人気です。
両親への感謝を伝える日として、母の日と父の日はセットで覚えておきたいですね。
日付も習慣も違う!世界各国のユニークな「母の日」事情
母の日は今や世界中でお祝いされていますが、実は国によって日付も習慣も大きく異なります。
それぞれのお国柄や文化が反映された母の日には、思わず驚くようなユニークな風習も少なくありません。
ここでは、世界5か国の特徴的な母の日事情をご紹介します。
イギリスの母の日は3月。伝統行事「マザリング・サンデー」が起源
イギリスの母の日は、アメリカや日本とは異なり毎年3月に行われます。
これは「マザリング・サンデー」と呼ばれる17世紀から続く伝統行事が起源となっているためです。
イギリスではキリスト教のイースター(復活祭)の3週間前の日曜日が母の日にあたり、年によって日付が変動します。
かつては奉公先で働いていた子どもたちが、四旬節の第4日曜日に休暇をもらい、母親のもとへ里帰りして一緒に教会へ通った行事が起源です。
子どもたちはお土産として「シムネルケーキ」と呼ばれるドライフルーツ入りのケーキやラッパスイセンを持ち帰る習慣がありました。
現代でも母親に花とメッセージカードを贈り、子どもがイングリッシュ・ブレックファストをベッドまで運ぶ「ブレックファスト・イン・ベッド」というサプライズも人気です。
宗教行事と家族文化が融合した、温かみのある独自の習慣が続いています。
オーストラリアは秋の母の日。贈り物の定番は「菊」
オーストラリアの母の日は日本と同じ5月の第2日曜日ですが、贈る花の定番が大きく異なります。
カーネーションではなく「菊」を贈るのが、オーストラリア独自の習慣です。
南半球のオーストラリアにとって5月は秋の季節にあたり、ちょうど菊が美しく咲き誇る時期と重なります。
加えて、菊の英名「Chrysanthemum(クリサンセマム)」の語尾が、英語で「お母さん」を意味する「Mum」に通じることから、母の日にぴったりの花として親しまれてきました。
道路沿いに花束を売る人の姿が見られるなど、母の日は一大イベントとして盛り上がります。
母の日の贈答習慣は1924年にシドニー在住のジャネット・ヘイデンが始めたといわれ、孤独な高齢の母親たちにプレゼントを贈ったのが起源です。
イタリアの母の日はアザレアとお菓子でお祝い
イタリアの母の日も日本と同じ5月の第2日曜日ですが、贈る花は「アザレア(ツツジ科)」が定番です。
家族を大切にするイタリアらしく、温かい家庭でお祝いするスタイルが特徴となっています。
イタリアは家族主義の文化が強く、普段から母親に愛情を伝える習慣があるため、特別なイベントというよりも家族で食事を楽しんだり、メッセージカードや花を贈ったりして穏やかに過ごします。
地域によっては伝統的なお菓子を一緒に楽しむ家庭もあり、家族の絆を深める一日として大切にされています。
タイの母の日は8月12日。王妃の誕生日が制定のきっかけ
タイの母の日は毎年8月12日と、世界的にもユニークな日付に設定されています。
これは、国民から「国母」として敬愛されているシリキット王妃の誕生日に由来しているためです。
タイでは王妃が生まれた金曜日のシンボルカラーである「水色」が母の日のテーマカラーとなっており、当日は多くの国民が水色の服を着てお祝いします。
街中には王妃の写真や水色の旗が掲げられ、新聞の一面にもお祝いのメッセージが掲載されるなど、国を挙げての一大イベントです。
お母さんへ贈る花はジャスミンや水色のアジサイが一般的で、ジャスミンの花を糸でつないだ「プアンマーライ」と呼ばれる花輪も伝統的な贈り物として親しまれています。
韓国に「母の日」はない。両親を一緒に祝う「父母の日」が文化
韓国には日本やアメリカのような「母の日」は存在せず、代わりに5月8日の「オボイナル(父母の日)」を祝う文化があります。
これは、両親への感謝を一緒に伝える韓国独自のスタイルです。
「オボイ」は韓国語で「お父さんとお母さん」、「ナル」は「日」を意味し、毎年5月8日に固定されています。
儒教の影響が強い韓国では「親孝行」の意識が非常に高く、この日は両親へカーネーションを胸につけてあげたり、贈り物を持って実家を訪ねたりする家族が多く見られます。
社会人の子どもからは現金や商品券、健康食品、健康診断のチケットなど、実用的でいつまでも元気でいてほしいという願いを込めた贈り物が人気です。
家族全員で食事に出かけ、両親に感謝を伝える穏やかな一日を過ごします。
母の日に喜ばれるおすすめのプレゼント
母の日のプレゼントは、定番のお花から実用的なアイテムまで選択肢が豊富にあります。
お母さんの好みやライフスタイルに合わせて選ぶことで、より心に残るギフトを贈れます。
百貨店や郵便局のネットショップが実施したアンケートによると、母の日のプレゼントとして人気の高いジャンルは、以下の通りです。
- フラワーギフト(カーネーション、バラ、アジサイの花束や鉢植え)
- スイーツギフト(チョコレート、焼き菓子、ケーキ、和菓子などの詰め合わせ)
- グルメギフト(こだわりの食材やお取り寄せセット)
- 美容・コスメ(ハンドクリーム、入浴剤など)
- 実用的な雑貨(ハンカチ、エプロン、キッチン用品)
- カタログギフト(お母さん自身が好きなものを選べる)
予算の相場は3,000円〜7,000円前後が一般的で、花とスイーツのセットは「華やかさ」と「実用性」を兼ね備えるため毎年高い人気を誇ります。
40代〜70代以上のお母さん世代によって好みは変わるため、年代別ランキングをチェックして選ぶのもおすすめです。
メッセージカードを添えて「いつもありがとう」の気持ちを言葉で伝えれば、シンプルな贈り物でも特別な一品になります。
早めに注文して当日にきちんと届くよう、準備は計画的に進めましょう。
まとめ
母の日は、20世紀初頭のアメリカでアンナ・ジャービスが亡き母を追悼したことから始まり、世界各国へ広がった記念日です。
日本では大正時代の教会行事から始まり、森永製菓のキャンペーンを経て、戦後の1947年に5月の第2日曜日として正式に定着しました。
カーネーションが定番となった背景には、母アンが生前好きだった白い花を、娘のアンナが祭壇に飾ったという深い愛情の物語があります。
色によって花言葉が異なるため、お母さんへの想いに合わせて選ぶとより気持ちが伝わるはずです。
2026年の母の日は5月10日(日)。
由来や歴史を知ったうえでギフトを選べば、いつもの母の日が一層心のこもった一日になることでしょう。
今年は花や贈り物に「ありがとう」のメッセージを添えて、お母さんへ日頃の感謝をしっかり伝えてみてはいかがでしょうか。












